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Channel: 六色 ~おそ松さん 少し悲しげな六つ子のお話~
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六色 1-2

「おそ松、にい、さん?」 まさに、昨日喧嘩したばかりである自分より2つ上のおそ松である。「え、さっきまで家にいたのに、なんで?」 不思議に感じるのはそれだけではない。どこかふらついた足取り。今にももつれてこけてしまいそうだ。それでもなんとか歩いている。右手はなぜか前に突き出し、誰かと話しているように口はすばしっこく動いている。聞き取れる距離ではないのでわからないが。 怖い。...

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六色 1-3

「!」 チョロ松は屋上の入口に目を向けた。おそ松はいる。どこからか安心感が湧いて、顔がほころんだ。それに気が付くと、チョロ松はキュッと口を結んで、屋上を覗いた。見えたのは、チョロ松の安心を壊す光景だった。「え……」 おそ松が屋上の柵をこえ、小さな足場に立っていた。今にも落ちてしまいそうだ。 長年の勘、とはよく言ったものだ。ここまで一緒に生きていると、あたってほしくないところまで予測できるのだろう。...

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六色 1-4

――おそ松兄さん! その声は哀れにも宙をかいた。 なんで、こんなことになったのだろう。――1回死んで!――じゃ、死のうか?――一人の世界があったらなぁ……。 「っ!」 チョロ松は勢いよく上半身を起こした。体は汗でびっしょりだ。パジャマを着ているのは、誰かが着替えさせてくれたのか。...

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六色 1-5

「昨日もいなくて……。きっと戻ってくるって気にしなかったんだけど」 おろおろとしてトド松が話す。そこに、カラ松が入ってきた。「心あたりのあるところに電話かけたが、どこにもいないそうだ。ちょっと探してくるから待っといてくれないか?」 気づくと、十四松と一松も真剣な表情でカラ松の話を聞いていた。...

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六つ子の誕生日だよ! 番外編

六つ子おめでとー!(゚∀。)ヽ(*´∀`)ノうわーい チ「いや待って!」お「ん?どうした?」チ「いや、『ん?』じゃなくてさ!どういうこと!?あのシリアスはどうしたの!?」お「いや~最近はテスト週間で全然更新できなくてさ~」ト「作者の息抜きだってさ」チ「頑張れよ作者ァ!」 (うん、頑張るよチョロ!)十「パーティー!うわーい!」一「クラッカーうるさい…」十「(...

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六色 1-6

自分以外は誰もいない暗い階段で、チョロ松の足音が響いた。コツン、コツン……と、少し怪しげな音に緊張が走る。昨日の古びたビル。何気なく足を運んでみたチョロ松は、引き込まれるように階段をのぼった。ロビーらしき空間は、今日も人はいない。何一つ変わってない景色だが、昨日よりかは不気味に見える。「……」...

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六色 1-7

チョロ松が帰ると、もう4人は帰ってきているようだった。少しではあるが、慌てた声が2階から聞こえる。チョロ松はボーッとしながら部屋に入った。チョロ松が帰ってきたことに気づくと、トド松はチョロ松の肩をつかんだ。「どうだった⁉ おそ松兄さん、いた⁉」「……え?」「だから、おそ松兄さんみつけ――。……どうしたの、チョロ松兄さん? なんか、おかしいよ?」...

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6色 1-8

その翌日も、おそ松は帰ってこなかった。「どうしよう……。また帰ってきてないよ?」 トド松が他の兄弟に問いかける。全員で顔を見合わせ、深刻そうな面をしてうなっていた。 兄弟の勘は百発百中と言ったところか、見事に当たった。そんなこと、期待なんかしていない。チョロ松は少々の苛立ちをおぼえた。「行方不明ってこともありえるんじゃない? やっぱ、警察呼んだほうが……」 警察――。「だ、大丈夫! 僕見たから!...

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六色 2章 2-1

おそ松がいなくなってから、半月が経とうとしていた。焦りや不安は、もう隠しきれない。兄弟で話す機会も減ってきていた。 そこに、突然の来訪者が訪れた。 「神、松?」「久しぶり」 5人はあっけにとられ、呆然と神松を見つめた。神松はその視線に曖昧な笑顔を浮かべて、話し始めた。「あのさ、みんな」「神松、お前今までどこ行ってたんだ?」「うん、その話はまた今度するから。それより、みんななら気づいてるよね」...

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六色 2-2

 真夜中の公園。いつもより寂しげな雰囲気が漂う。チビ太は店じまいを始めようかとしていた。ふと、空を見上げて思うことがある。 最近、あいつらが来ないな……。 長男がいなくなって大変なことになっているとは聞いた。しかし、あいつら六つ子がいないと、調子が狂うのも事実。少し、心配だ。 そこに、のれんをくぐる影が現れた。「お、悪いね、お客さん。今日はもう閉じようかと――」...

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六色 2-3

松野家。やはり元気など出ない。神松の言葉も胸に引っかかり、締め付けられる。「はぁ……」 誰かのため息が部屋に響いた。それ以外の音は何も聞こえない。 その時――。 玄関から扉の開く音が聞こえた。 5人はバッと顔を上げると、玄関へ我先にと走った。もつれる足を必死に動かし玄関に着くと、そこにいた人影に不覚にも涙を浮かべた。「おそ松兄さん――!」「よぉ!」...

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六色 2-4

「一松!」「一松兄さん!」 カラ松とトド松が呼び止めるも、一松は背を向けたままだった。カラ松が追いかけようとしたそのとき、おそ松が言った。「やめとけよ。一松も疲れてるんだろ。ばかみてーに長男様を怒鳴りやがって――」「やめろ」 6人の中でも低い、その声がおそ松の声をさえぎった。「次言ったら、たとえ兄であっても殴る」 そう言って、カラ松はおそ松をじっと見た。 ――ひどい、顔だった。...

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お礼 

 みなさん、おこんばんわ! 最近やっとドラ松3巻買えた未来アヤメです。 めっちゃ可愛かった。って思ったらなんでもない感じが出てちょっとお金がやばいです。  最近は更新ペース遅くなってしまい申し訳ありませんでした。また今年からペースあげれるように努力しますので何卒よろしくお願いします。  この記事の「お礼」というのはですね… 1日でアクセス数100回越え と、いう事です!...

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活動休止のお知らせ

誠に勝手ながら、しばらくの間、ブログの更新を休止させていただきます。 体調の不具合などではございません。「六色」の方も、順調に進んでおりますので、活動休止期を終えたのちに、一挙公開させていただきます。...

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六つ子の誕生日だよ! 番外編

六つ子おめでとー!(゚∀。)ヽ(*´∀`)ノうわーい チ「いや待って!」お「ん?どうした?」チ「いや、『ん?』じゃなくてさ!どういうこと!?あのシリアスはどうしたの!?」お「いや~最近はテスト週間で全然更新できなくてさ~」ト「作者の息抜きだってさ」チ「頑張れよ作者ァ!」...

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六色 1-6

自分以外は誰もいない暗い階段で、チョロ松の足音が響いた。コツン、コツン……と、少し怪しげな音に緊張が走る。昨日の古びたビル。何気なく足を運んでみたチョロ松は、引き込まれるように階段をのぼった。ロビーらしき空間は、今日も人はいない。何一つ変わってない景色だが、昨日よりかは不気味に見える。「……」...

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六色 1-7

チョロ松が帰ると、もう4人は帰ってきているようだった。少しではあるが、慌てた声が2階から聞こえる。チョロ松はボーッとしながら部屋に入った。チョロ松が帰ってきたことに気づくと、トド松はチョロ松の肩をつかんだ。「どうだった⁉ おそ松兄さん、いた⁉」「……え?」「だから、おそ松兄さんみつけ――。……どうしたの、チョロ松兄さん? なんか、おかしいよ?」...

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六色 1-8

 その翌日も、おそ松は帰ってこなかった。「どうしよう……。また帰ってきてないよ?」 トド松が他の兄弟に問いかける。全員で顔を見合わせ、深刻そうな面をしてうなっていた。 兄弟の勘は百発百中と言ったところか、見事に当たった。そんなこと、期待なんかしていない。チョロ松は少々の苛立ちをおぼえた。「行方不明ってこともありえるんじゃない? やっぱ、警察呼んだほうが……」 警察――。「だ、大丈夫! 僕見たから!...

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六色 2章 2-1

おそ松がいなくなってから、半月が経とうとしていた。焦りや不安は、もう隠しきれない。兄弟で話す機会も減ってきていた。 そこに、突然の来訪者が訪れた。 「神、松?」「久しぶり」 5人はあっけにとられ、呆然と神松を見つめた。神松はその視線に曖昧な笑顔を浮かべて、話し始めた。「あのさ、みんな」「神松、お前今までどこ行ってたんだ?」「うん、その話はまた今度するから。それより、みんななら気づいてるよね」...

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六色 2-2

 真夜中の公園。いつもより寂しげな雰囲気が漂う。チビ太は店じまいを始めようかとしていた。ふと、空を見上げて思うことがある。 最近、あいつらが来ないな……。 長男がいなくなって大変なことになっているとは聞いた。しかし、あいつら六つ子がいないと、調子が狂うのも事実。少し、心配だ。 そこに、のれんをくぐる影が現れた。「お、悪いね、お客さん。今日はもう閉じようかと――」...

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