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Channel: 六色 ~おそ松さん 少し悲しげな六つ子のお話~
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六色 1-5

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「昨日もいなくて……。きっと戻ってくるって気にしなかったんだけど」

 おろおろとしてトド松が話す。そこに、カラ松が入ってきた。

「心あたりのあるところに電話かけたが、どこにもいないそうだ。ちょっと探してくるから待っといてくれないか?」

 気づくと、十四松と一松も真剣な表情でカラ松の話を聞いていた。

 おそ松がいなくなることは初めてではない。そこから見ると、全員不安な勘がはたらいたのだろう。

「だ、大丈夫だって。おそ松兄さんがいなくなるの、よくあることじゃん。朝からパチンコでも行ってるんだよ」

 チョロ松がうつむきながら言った。その声は頼りなく、自分に言い聞かせているようだった。

 チョロ松の様子を見て、カラ松はまた口を開いた。

「パチンコ、どこの店に行ってるのか見てくるな? なに、朝ごはんには戻ってくるさ」

 カラ松は優しく笑ってみせると部屋を出ていった。

「僕も行く!」

 今まで話さなかった十四松がカラ松のあとを追いかける。その横にいたはずの一松もいつの間にか部屋から出て行っていた。

「あの3人じゃ心配だし、僕も行ってくる」

 トド松も部屋から出ていき、1人残されたチョロ松はグッと拳を握り締めた。


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