〈あらすじ〉
文月の寝起きは最悪だそうな。そして、ユウヤが見当たらぬ。
3-7
みんなと一緒に階段を降りると、テーブルには朝ごはんが用意されていた。
ユ/「あ、おはよう。顔洗ってきて。もうご飯は出来てるから」
そして、エプロン姿のユウヤがいた。
り/「これ、ユウヤが作ってんの?」
ユ/「そうだけど? あ、薬品とかは入ってないから安心して。無添加、無農薬だから」
ユウヤは元々私の家で暮らしているから、ユウヤが料理作るのは知っているけど、こんなに上手だっけ?
ユ/「さ、食べよーぜ」
ユウヤがみんなをテーブルにつかす。
ウ/「見た目は美味そうだな」
ユ/「実際、美味しいって言ってよ」
素直に褒めないウキョウくん。だけど、美味しそうに食べている。ちなみに、メニューはユウヤ特製、野菜たっぷり肉たっぷりの、栄養満点サンドイッチ。ユウヤはサンドイッチが大好物なだけあって、こだわりもあるらしい。オリジナルらしいけど。
宝/「うえー、野菜入ってる」
心/「宝くん、野菜嫌いなの?」
宝/「だって、味ないし、まずいもん」
キ/「野菜も食え。いつも残してるだろ。栄養が偏る」
キラヤくんのオカンバージョン。キラヤくん、君はいつでもお母さんになれるよ。男だけど。
ウ/「七宝もガキだな。そんなんでヒーローになるつもりか? 無理無理。お前にはなれない」
宝/「なんでだよー。なれるもーん」
り/「知ってるか、宝」
宝/「何?」
り/「野菜を食べないと、変身できないんだって」
宝/「な、何だってー!」
いや、元々変身なんて出来るわけないよ。でも、これで食べるかな?
宝/「よし、ならスイカを食べよう!」
ウ/「なぜそうなる!?」
ウキョウくんが食い気味につっこんだ。確かにスイカは野菜だって言うけど、ちょっと違う気がする。いや、栄養はいいと思うよ? でも、野菜嫌いを克服したことにはならないと思う。
にじいろ3-8 に続く