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Channel: 六色 ~おそ松さん 少し悲しげな六つ子のお話~
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にじいろ 3-12

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〈あらすじ〉
 巫咲ちゃんが帰ったあとも、落ち着けない七色のお店。
 その時、お店の外で謎の音が。
 「よーし、見に行ってみよう!」

3-12

 

 お店の入口から顔を覗かす。ひょこひょこっと、みんなが縦に顔を並べた。

/「おい、重いって」

/「お前がチビで、一番頭の位置が低いんだから仕方ないんだぞ」

/「るっせー。それを言うなら文月の方がちっさいじゃん」

/「お前が真っ先にしゃがんで覗いたから仕方がない」

/「自業自得」

/「体重かけたらウキョウがちっさくなる気がするから、ほどほどにしておくから」

/「怖いこと言うなよ!

 ちなみに、順番は下から言うと、ウキョウくん、宝くん、りょうくん、文月くん、ユウヤ、キラヤくん、私の順番だ。最初の三人はしゃがんでいるけど、そのあとからは立って見ている。

/「で、何かいる?

/「あれは……」

/「謎の影、だね」

/「え、どこどこ?

/「えっとなー」

/「おい、そんなに押すなって」

/「あ、なんかいる」

/「いやだなあ、怖いなあ」

/「あ、ドアが」

 次の瞬間、ドアは勢いよく開いた。そのおかげで私たちは外に飛び出してしまう。

/「痛ぁー……」

/「心菜、だいじょ」

/「おい、心菜、大丈夫か! って、別にお前の心配なんかしてないんだからな! お前、ドジだから、また店の商品を壊してないかと思っただけだ! お、お前の心配なんか1mmもしてないんだからな!

 どっちだよ。

/「ウキョウ、俺にかぶってる。人のセリフ奪って言うような事か? 心菜、大丈夫か」

/「まあ、大丈夫だろうけど。怪我もしてないし」

 私たちは大丈夫だったんだけど。

/「ちょい、早く降りて! 痛い、痛い、痛い! 宝、骨、背骨がぁー!

/「え? ユウヤ、何を言ってるんだい?

/「早く俺の上から降りろ! ギャー! ゴリっていったー!

 ユウヤの方がすごく痛そうだった。まあ、ザーマーアーww

/「で、謎の影は?

 あ、そうだった。

/「あそこに倒れてる奴だな」

/「そうみたいだね」

 見たところ、動く気配はない。はっ! まさか死んでる!?

/「いや、生きてるから」

 また心の声が漏れていたようだ。

/「生きてんの? 死んでんの? 生き倒れー?

 りょうくんと文月くんが木の枝で、倒れているものをつつき始めた。

/「おい、生きてるのか? 生きていたらすぐに立ち去れ。死んでるならすぐに消えろ」

 怖いって! というか、生きていても死んでいても退けってことだね。

???/「お腹……すいた……」

/「喋った!

/「……生きてるな」

 いきなり、倒れていた人が口を開いた。まあ、これだけうるさかったら起きるか。

/「おーい、生きてたよー。で、どうする?

/「んー、面倒だから、ゴミに出しとけ! それか見て見ぬふりだ!

&/『イエッサー!

 あ、捨てちゃうんだ。かわいそうに。

/「誰だよ、こいつ」

 あ、これはあれだね。前回キラヤくんがやったあれの気配がするね。よし、次は私が!

/「店の前に倒れていた謎の人物。これからどうなるのだろうか。次回へ続く!

/「誰に言ってんの」

/「君の真似だよ」

/「今度は言おうとしていたのにー!!

にじいろ4-1 に続く


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